今年2025年は戦後80年を迎え、戦争、民主主義、ジェンダー平等などの観点から、戦後の日本政治を振り返る機会が増えました。他方で、〈失われた30年〉が40年になろうとする予感のなか、経済的な意味だけでなく日本社会の停滞をわたしたちは今、肌で感じているのではないでしょうか。変わらない日本の政治・社会において、メディアでは取り上げられる機会は少なくないとはいえ、戦後民主主義における天皇制の働き・影響について、しっかりと振り返る機会には恵まれてこなかったといえるでしょう。
本セミナーでは、日本政治思想史をこれまでにない新しい視点から切り拓く研究を続けられてきた原武史さんをお招きして、複雑にみえる天皇制をめぐる女系論争、日本政治・社会の変わらなさの淵源、さらには、公共交通の要としての鉄道、とりわけ京都で現在大きな政治的争点となっている北陸新幹線について、参加者とともに一緒に考察できる機会にしたいと考えています。日本の政治について、「空間」と「時間」という観点から日本政治をめぐる思索を続けられてきた原さんと共に、多角的な視点から日本政治を見つめ直してみませんか。
日時 6月26日(木曜) 午後5時30分- 7時30分。
場所:同志社大学烏丸キャンパス志高館SK112
講師:原武史さん(明治学院大学名誉教授)
司会:岡野八代(同志社大学FGSSセンター)
マップ https://global-studies.doshisha.ac.jp/gs/access_map/access_map.html
主催 同志社F.G.S.S.(フェミニスト・ジェンダー・セクシュアリティ研究)センター
予約不要・参加無料