日時:2023年4月29日(土) 13:30~17:30(開場13:00)
場所:同志社大学寒梅館 ハーディーホール(対面のみ、無料、申込不要)

スケジュール:
InMates202304291部:作品上映
(1) 上映《In-Mates》(監督=飯山由貴;2021年/26分50秒)
(2) 同時上映《家父長制を食べる》(監督=飯山由貴;2022年/13分07秒)

第2部:シンポジウム
趣旨説明・司会:北原恵
トーク:飯山由貴 × FUNI
鄭暎惠「文化的ジェノサイドと世代間伝達トラウマ」
板垣竜太「批判的コリア研究の視点から」
パネルディスカッション:登壇者全員+菅野優香(コメント)
パフォーマンス:FUNI

 

登壇者:
・飯山由貴(アーティスト)
映像作品と共に記録物やテキスト等から構成されたインスタレーションを制作。記録や人への取材を糸口に個人と社会および歴史との相互関係を考察する。多様な背景を持つ市民や支援者、アーティスト、専門家と協力し制作を行う。
・FUNI(ラッパー・詩人)
2002年よりKP(コリアンパワー、コリアンプライド)のmcとして活動。エスニックマイノリティーであることをポジティブにラップした。以降、傾聴を取り入れたラップワークショップを少年院、朝鮮学校などで実施。
・鄭暎惠(社会学者)
・板垣竜太(同志社大学教員・朝鮮史研究)
・菅野優香(同志社大学教員・映像研究)
・北原恵(FGSSセンター嘱託研究員/大阪大学元教員・美術史)

内容:
アーティスト・飯山由貴の映像作品《In-Mates》が、東京都人権部によって上映禁止となったできごとは、私たちに何を問いかけているのか? 本作は、戦前に都内の私立精神病院に入院していた2人の朝鮮人患者の診療日誌のことばをモチーフに、ラッパー・詩人のFUNIの声と身体を映像化したものである。都は「関東大震災時の朝鮮人虐殺」を歴史的事実とすることへの懸念などを理由に上映を禁止した。これは現代の検閲権力が、在日コリアンの経験の歴史と現在を作品として形にすることにまで及んでいることを示す、深刻な事態である。
今回のイベントでは、飯山由貴とFUNIをお招きして、≪In-Mates≫(2021年)と、その後制作された≪家父長制を食べる≫(2022年)の上映、シンポジウム、FUNIのパフォーマンス公演を行なう。この映像作品と検閲を複数の観点から読み解き、ともに考える場としたい。

連絡先:  inmates2023@gmail.com